夜の大捜査線
年末年始に見た映画の話でも。
まずは夜の大捜査線。
シドニー・ポワチエとロッド・スタイガー主演のサスペンス映画。
黒人差別が色濃く残ったアメリカ南部の田舎町で起こった殺人事件に、
誤認逮捕という形で巻き込まれる黒人刑事と田舎町の警察署署長が事件解決を目指す。
みたいな話。
何度か観ているけど、当時の時代背景が作品の評価に大きく影響している。
サスペンス映画と書いたけど、話の展開は難しくない。
随所にシドニー・ポワチエ演じるヴァージルの名推理が見られる。
俺ら年代だと黒人刑事といえば、エディー・マーフィー主演のビバリーヒルズコップを思い浮かべる人が多いと思う。
そういう人にとっては、シドニー・ポワチエの演じる役は斬新じゃないかな。
ストーリーはシンプルだけど、当時のアメリカ(いやアメリカだけじゃないか)が抱えていた黒人差別という負の側面が、この作品からひしひしと伝わってくる。
しかし、それでいて、ラストシーンでは爽やかな気持ちにさせてくれる。
強烈なメッセージ性と鑑賞後の心地よさ。
名作ってのは、こういう作品のことを言うのだろう。
ところで、エディー・マーフィーの話題を出したので、最近騒がれている例の件について。
大晦日恒例の絶対に笑ってはいけないシリーズで、浜田がエディー・マーフィーのモノマネをして黒塗りメイクをしたのが物議を醸しているらしい。
俺も、当日放送を観ていたけど、あのシーンは爆笑した。
当たり前だが、そこに差別なんて意識はまったくない。
そもそも、あれは浜田が黒人のモノマネをしたんじゃなくて、エディー・マーフィーのモノマネをしたのだ。
黒人のモノマネをしたんじゃなくて、ビバリーヒルズコップで出てきた敏腕刑事アクセル・フォーリーのモノマネをしたのだ。
いつぞや、山寺宏一が顔面を黒く塗って、ルイ・アームストロングのモノマネを披露していたけど、あれもアウトなのかな。
山寺アウトー!?
ケツをしばかれるのかな。
まあ不快に感じる人がいるならしょうがないって意見も分かるけど、アホみたいに噛みつくクレーマーが多いのも事実だと思う。
少し過剰反応じゃないのかな。
タイトルから脱線したけど、そんな感じ。